私たちはタイ国ユースック村を中心とした山岳少数民族(アカ族)に関する研究活動を行っています。それぞれの研究の発展及び社会を豊かにするための活動を目的としています。

結成の発端であるタイ武者修行は、“衣食住”がテーマのタイ北部・チェンライ県ユースック村を拠点にした企画です。そこに住む少数民族(アカ族)のひとたちと知っていることやできることを共有・交換しながら無理や負担のない暮らし方を探ってきました。

アカ族の村人たちと協力しながら、村に生えている竹を年齢を見極めて採って新しく作り替えるのはすでに6軒に及んでいます。建てた家は村出身のパートナーアソーさんが取り組む伝統文化を伝える活動の拠点になります。日本に帰国したメンバーはアカ族の鉈を入手し、日本でもアカバンブーハウスを試作しています。

ユースック村について

ユースック村は、タイ北部、チェンマイ県のさらに北、ラオスとの国境にあるアカ族の村です。
「ユースック」とは「幸せに暮らす」という意味で、村の人口は約500人、78世帯が住んでいます。

代表のコメント

はじめまして!タイ武者修行の企画者の小泉清香と申します。
旅行、留学、そして就職と、20代の7年間をタイで過ごしました。
その後、日本に帰国しタイ語を使う仕事で就職、今はフリーランスでタイ語の翻訳をしています。
日本もいろんな刺激があってスピード感もあって好きなのですが、仕事が忙しくなったりすると、
「仕事のストレスを仕事で得た収入で解消しているなあと」思ったりします。
そんなときたびたびタイの暮らし方の無理の無さ、自然さを思い出します。
それを皆さんに体感してもらおうと企画して6期目になりました。
例えば、家。日本の家は高すぎる、とはよく言われることです。
30年ぐらいのローンを組んで自分の代だけ使う家を新築します。
その間は、あまり気が休まりそうにありません。
ところが、タイの山岳民族の村では違います。

「人が住む空間は、顔見知りが寄り合って作ることができる」
というのです。つまり、村人が協力し合って材料を集めて建ててしまうのです。
日本と違って、竹を中心に軽くて丈夫な自然の素材をうまく使って建てるので作業が早い!
日本でも夏の間のサマーハウスならかなり快適そうです。(冬は厳しいでしょうけど)
そして完成後には、
「タイのあの村には自分たちで建てた家がある、あそこに行けば住む場所はある」
という感覚をみなさんと分かち合えたら、と思います。

小泉清香(AKHAユースック山岳文化研究会名誉会長)
伊藤洋志(ナリワイ、AKHAユースック山岳文化研究会会長)
中山晴奈(AKHAユースック山岳文化研究会会員)